霊感少年

□塊
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新幹線に乗って大阪に着いた立海は、
目の前の光景に呆然とした。

神奈川も人が多いのだが、
何と言うか大阪の人達は動きが早い。

続々と目の前を通り過ぎていく。


丸「そう言えば
四天の奴等もセカセカしてるイメージだな」

真「あれは落ち着きがないと言うんだ」


地図を確認しながら歩く柳の後を、
真田と丸井は着いて行きながら話す。

その様子に、
同じく着いて歩く不二は首を傾げる。


仁「周助、どうした?」

不「ん・・・白石の性格からいって、
迎えに来てくれるんだと思ってたんだ」


確かに律義者な白石なら迎えに来る筈だ。

それがないという事は・・・


仁「幸村、白石には事後承諾か?」

幸「ん?そうだけど?」


仁王が問うと、
「当たり前だ」という顔で肯定された。

寧ろ「何かいけなかったか?」と、
問われかねない表情である。


比「幸村君は何故いつもこう・・・」

桑「まぁ・・・四天も可哀想にな」


言葉を濁した柳生に、
桑原は溜め息混じりに同調して同情する。

そんな良識のある常識人達を置いて、
幸村はサクサクと足を進めて行く。

そんなこんなで辿り着いた四天宝寺中。

大きな木門の前で、
柳は皆の足を止めて告げる。


蓮「この門は
“笑いの門”と言われているそうだ」


一笑いを起こさないと、
潜る事は許されない門だと・・・
 
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