霊感少年

□閑話休題
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※霊感少年なのに今回は霊は出ません。





幸村によって、
大阪行きが略決定したテニス部だが、
問題が全く無い訳ではなかった。





「では、今日はここ迄。委員長」


担任に促され、
3ーBの委員長は号令を掛ける。

これで授業は終わり、
さぁ部活の時間だと席を立った時、
丸井は担任に呼ばれた。


丸「何だよぃ?幸村くんの下僕2号」

「それ・・・もう許して貰えないか?」


そんな事を言われても知らないとばかりに、
丸井はガムを口の中に放り込む。


丸「早く用件言ってくんね?」


部活に遅れたりすれば、
ヤバい事になるのだからと丸井は急かす。


「テニス部は又、
遠征許可申請をしたらしいな」

丸「あぁ、大阪にな」

「残念だが、お前は行けないぞ?」


・・・

・・・・・・

・・・・・・え、何で?

思わず口からポトリとガムを落とし、
丸井は唖然とした。

そんな丸井に教師は嘆息し、
廊下に落ちたガムを拾ってから説明する。


「お前の成績じゃ、
授業免除はもう無理なんだよ」


確かに何度も何度も学校をサボって、
合宿に参加していたのだ。

それはそうなるだろう。

だが、


丸「行きたくて行ってんじゃねぇよぃ!!」


幸村に逆らえない事は、
この教師も身に染みて重々判っている筈だ。

だったら少しくらい大目に見ろよ、
というのが丸井の言い分である。
 
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