霊感少年

□無理矢理な始動
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別荘に到着した一行は、
一先ず荷物を各々の当てられた部屋へと
運び入れた。


芥「おっしーは眼鏡掛けたまんまなの?」


同室になった侑士に、芥川が尋ねる。


侑「別荘内やったらまだエエやろ」


荷物を置いて、
直ぐにベッドに横になった芥川を起こし、
侑士は部屋を出る。

欠伸をしながら着いてくる彼に、
「緊張感のないやっちゃな」と苦笑した。





別の部屋では、
謙也が白石に尋ねている。


謙「左手の事、いつ言うん?」

白「使った時やな」


白石としては伝える気はない。

恐がられるのが嫌だからなのだが、
後に“コレ”は些細な事なんだと知る。


白「それより早よ行かんと
幸村くんがキレるで?」


2人も部屋を出て、
1階のロビーに向かって歩き出す。





はぁ・・・

嫌そうな溜め息を零すのは丸井である。


丸「帰りたい・・・」


嘆く丸井の背を、
佐伯はポンポンと叩いて宥めている。


佐「幸村だって丸井に無茶はさせないさ」

丸「お前は幸村くんを判ってねぇよぃ」


項垂れて告げる丸井に、
佐伯は渇いた笑いをするしかない。





清「ほら あっくん、行くよ〜」


荷物を置いた途端 亜久津は寝転んだ。

そこまでは芥川と一緒だが、
千石には侑士のように起こす事が出来ない。

あぁ〜もう!とぼやいて、
1人でロビーへ降りて行く。
 
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