霊感少年

□勉強熱心
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跡部お抱えの霊能者が退院した。

となれば、
仁王と不二の修行が開始される訳だが、
霊能者が居を構えているのは千葉である。


仁「毎日は来れんな」

「そうですね、距離的に無理でしょう」


よって霊能者は、
家でも出来る修行法を教える事にした。

と言っても全く来ない訳ではなく、
来れる範囲で通う事になる。


不「そう言えば、
弟子の様な方がいらっしゃると
お伺いしましたが?」

「ええ、ですが あの子も毎日は来ませんよ」


だから顔を合わす事があるのかは
判らないと霊能者は言う。

そんな霊能者は、
先ず2人の霊力の質を確かめる。


不「質・・・ですか?」

「はい、攻撃型と守備型。
どちらかで覚える事も違ってきますから」


確かにそれはそうだろう。

しかし、
どうやって見極める事が出来るのか?


「簡単な方法ですが、手を使います」


両手を合わせて、
小さなボールを間に入れてる様に、
微かな隙間を作る。

実際に其処にあるのは、
ボールではなく霊力の塊だ。


仁「霊力の塊・・・」

「難しく考える必要はありません」


最初は想像でいい。

想像で手の中に霊力の塊があるよう、
思い描くのだと言う。

最初から出るとは霊能者も思っていない。

だから想像でいいと言ったのだが・・・
 
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