霊感少年
□幼い
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怒涛(?)の合宿も終わり、
仁王と不二は買い物に来ていた。
不「何か久々にのんびりな気分だね」
仁「周助、それは言うちゃイカンぜよ」
裏事情は置いといて、
2人は先ず雑貨店へと向かう。
食器類や数種のタオルを購入し、
次は衣類を買おうかと移動する。
エレベーターを少し待つと扉が開いた。
乗り込もうと踏み出した足を、
2人は揃って止める事になる。
中には項垂れた半透明な女性が居た。
仁「チッ!邪魔じゃな」
不「僕達に気付いてないみたいだね」
エレベーター前は人目があって
除霊出来ないから それは助かるのだが、
憑かれると面倒なので、
2人は其処から離れる事にした。
だが、結局女性は気付かないまま、
エレベーターで上階へ行ってしまう。
仁「暗い女じゃったのぅ」
不「暗くない霊って稀だと思うけど・・・」
又 遭遇するのも面倒そうなので、
2人は階段で上がる事にした。
目的の階 手前で不二は足を止める。
不「ねぇ、雅治」
仁「ん?」
不「護珠があるんだから、
別に除霊してくれなくても大丈夫だよ?」
憑かれはするが憑依はされない。
今までの経験からいって、
4、5日我慢すれば離れてくれる。