霊感少年
□禍々しい屋敷
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幸｢どうすればいい訳？｣
仁｢知らん｣
薄暗い とある一室で、
幸村と仁王は途方に暮れる。
事の始まりは、
真田が持っていた一枚の写真であった。
一見 他愛もない写真には、
気味悪い屋敷が写っている。
元は真田の持ち物ではない。
廊下に落ちていたのを拾っただけだ。
風記委員の会議で、
遅れて部活へ行った真田は、
何気なく写真を机の上へ置いた。
そして そのままでコートへ・・・
その後で補習授業を終えて、
幸村が部室に来る。
幸｢ん？写真、誰のだろう？｣
手に取り翳して見てみる。
写真の中の
屋敷の窓で何かが動いた気がした。
幸｢え？｣
瞬間ゾワリと背筋に震えが走る。
一瞬にして幸村の姿が消えた。
彼の到着が遅い事に、
柳は疑問を持ち、部室へ向かう。
机の下に落ちている写真に気付き、
手にしようとした時・・・
蓮｢精市？｣
写真の中に幸村が写っていた。
触るのはマズイ！
何となく異変を感じ、
柳は仁王を呼びにコートへ戻った。
柳のらしくない慌て振りに、
全員で部室に行く。
床に落ちている写真を輪になって眺める。
切｢部長が写ってたんスか？｣
蓮｢ああ・・・｣
柳が見た時には、
幸村は玄関を開けようとしていた。