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□子育てするエクソシスト
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ひょんなことから僕達三人は期間限定の当番制で小さな女の子の面倒をみることになった。
聞けば科学班の誰かの子供とか、そうでないとか。
噂はまちまちだが室長命令且つ室長が口を閉ざしているので真相を知らずに子供の相手をする羽目になっている。

昨日は僕の番だったのだが深夜をまわってもなかなか瞼を閉じずにいたのでしかたなく、あくまでしかたなく抱き締めて眠りを誘うよう規則的に背を叩いて目を閉じた。そうして朝目覚めるとあるはずの体温がなく徐々に覚醒していく頭でもぬけの殻だと理解するとラビと神田を起こして捜索にあたり、そして今に至る。

「テメェ…なにしてんだよ」

本部ではなく外で、地面に這いつくばっているのを見つけた。
神田の鋭い眼差しもなんなくかわして笑うこの子供はお世辞にも可愛いげがあるとは言えず僕等…特に僕と神田は手を焼いているのでどうしても態度に出てしまう。

「よつばのくろーばーをさがしてるの。さっしがわるいなばかんだ」

「ラビ、六幻を持って来い」

「落ち着いてくださいよ神田。一応相手は子供なんですから…」

「しゃっきん、しゃっきんてねごとうるさくてねれなかったぞもやし!」

「今すぐ眠らせてやろうか」

「アレン、メッ!拳骨しまうさ!ここは俺のように優しく…」

「らび、あうたんびにおでこにちゅーすんのやーめーてー。せくはらでうったえるぞ」

「訴えるって…お母さんそんな子に育てた覚えはありませんよ!ねえあなた!」

「俺かよ。ふざけんなよ」

「え、じゃあ僕なんですか」

「なんだよーひまならてつだえよー」

なにやら必死なので一体なんの為に四つ葉なんて探しているのかを訊いた。
訊かなきゃ良かった。

「もやしがきのう、ねるまえにおしえてくれたからー」

「モヤシモヤシって本当に…。嫌いですよ君みたいな生意気な子」

「よつばみつけるといいことがおきるんでしょー」

ばかんだともやしとらび、さんにんだからみっつさがしてるの。

「もやしのしゃっきんなくなるかもしれないでしょ!」

「――…」



参った



「そんなことあるわけないでしょう」



腕を組んで偉そうに、吐き捨てるように言えていたらいい。
既に吐いてしまった暴言により、素直に行動に移せない。抱き上げようとする両腕を押さえるのにこちとら必死だ。



 

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