恋愛日記
□好きだから。
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『「あ、」』
夕方、学校の授業が終わって放課後帰ろうとしたら教室にあの人がやって来た。
……叶、修悟。私の好きな人…だったりする。
ドキドキな衝動を抑えながら私は彼に聞いてみる。
『まだ、帰ってなかったんだ。今日、部活ないでしょ?』
「あぁ、自主練してた」
『……1人で?』
「…出来るかよ」
『ふふっ』
ついついこのやりとりが好きで、楽しくて笑ってしまう。
すると叶が「何笑ってんだよ」と、額に軽く小突いて来た。
『ったいなぁ……』
むぅ、と頬を膨らませながら額を擦ると「悪ぃ悪ぃ」とだけ言って教室を出ようとした。
あぁ、もう行っちゃうんだ…と、私は少し内心で残念そうにすると叶の口から有り得ない言葉を聞かされた。
「…校門で待ってる」
言うと叶は教室を出て行った。
…マジで?叶が私を誘った!?有り得ないけど、嬉しいっ!
私は有頂天になりながら荷物を整理して校門へ向かった。
こんな嬉しい事なんて
もうないだろうな
気持ちが昂るのはあんただけ!!
だって
私は
あんたが──好きだから。
でも、この気持ちは…明かさない
またいつか、ね?
(お待たせ叶ー)
(遅っ……)
(文句言うな!)
好きだから。