薄桜鬼 現パロ

□お昼休み
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「いただきます!!」
「うわ〜!烝くんのおにぎり、サッカーボールだ!!」
烝「!!サッカーボールだ♪」


おれと平助と一くんが通う保育園は1週間に1回、お弁当の日がある。おれはこの日がとても楽しみだ。美葵が作ってくれたお弁当だから。そしてなにより、美葵と一緒のお弁当だからだ。


「一くんのはお星さまだ!!いいな〜」


どうやら、一くんのはお星さまらしい。平助はなんだろう?あとで聞いてみよう。


美葵が作ってくれるお弁当。全部好きなものとか、そういうことはない。嫌いなものが入っているときもある。だけど、全部食べると美葵がほめてくれる。あと、喜んで、笑顔になってくれるんだ。それが嬉しくて、今日も全部きれいに食べた。


「烝くんも一くんもみんな食べてえらいねぇ」
烝・一「!!!」
「美葵ちゃんも喜ぶわよ」
烝「うん!!」


ほら、先生までほめてくれるんだ。美葵、たくさん迷惑かけるけど、だ、だ……大好きだから!!




「ねぇ、美葵」
『ん?』
「なんであんた、水曜日だけ、弁当、ちょっとかわいいの?」
『保育園組がね、弁当なんだよ。だから』
「………ほんと、あんたえらいわ」
『そうかな?まぁ、大好きだしさ』


今日も少し小さめな空の弁当箱を3つ洗うのと、3人の笑顔を想像して頬がゆるむのである。
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