薄桜鬼
□余裕なわけは…
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平「美葵、帰ろうぜ」
『あっ、うん。いいよ〜』
平「なぁ…」
『なに?』
平「手つないでいいか?///」
『ん』
……。なんで俺だけこんなに照れてんだろう。美葵は涼しい顔をしている。いつもそうだ。いつも美葵にはどこか大人なところがあって。告白したのも俺からだったし。……ほんとうに、こいつは俺のことが好きなのだろうか?
ーーー☆ーーー☆ーーー☆
平「美葵〜〜〜?」
いつものように美葵と帰ろうと教室に行った時のことだった。
沖「ちょっと美葵ちゃんやめてよ!!」
『いやだね!』
平「!!」
俺の友達の総司の上にのっている美葵がいた。
平「くそっ!!」
やっぱり、美葵は俺なんかどうでもよかったんだ。遊びだったんだ。悔しくて悔しくて。おれは教室を飛び出した。
ーーー☆ーーー☆ーーー☆
『さっき、平助の声しなかった?』
沖「あぁ、血相変えて飛び出していったよ」
『!!それを早く言いなさい!!』
急いで平助を追いかけようとする。が…
『離して、総司』
沖「このまま勘違いさせとけば?おもしろいじゃない?」
はぁ………。
ゴン!!
私は平助を追いかけた。総司?あぁ、一君か烝が回収してくれるだろう。
ーーー☆ーーー☆ーーー☆
平「なんでだよ!なんで……。」
いくら問いかけてもかえってくるはずがない質問を自分の部屋のベッドで一人、繰り返す。
平「くそっ!!なんで…"ピンポーン"誰だよ、こんなときに」
また、タイミング悪くだれも家にはいないらしい。しぶしぶベッドから起き上がって玄関に行く。
平「はーい……美葵!?」
『平助、嫌いにならないで!!』
平「え?」
『さっきのは違うから。私がすきなのは平助だけだから』
平「嘘だ」
『嘘なんかじゃない!』
平「嘘だ!!さっきのこともあったし、それに、美葵は何をしても余裕で俺だけいつもドキドキして!!」
『平助、ごめんね?』
平「………」
『でもこうやって気を張ってないとすぐ恥ずかしくなるから』
ギュウ………
『…平助』
平「えっ、ちょっと///」
『大好き!!…//』
美葵の顔を見ると、真っ赤になっていて………いたずら心がでてきた。
平「なぁ、美葵?」
『なに?………!!!』
平「耳、よわいんだ?」
『へ、平助の意地悪!』
なんだよ…すげぇかわいいんだけど。
平「美葵」
『なに?』
平「大好きだ」
『///』
耳元でささやいてやれば、耳まで真っ赤にして私も、つぶやいた美葵。これからも、ずっと一緒にいよう。絶対に離さねぇからな!!