短編

□目指せ一番ッ!!
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「どっひゃー!蔵先輩っていっつもこんなに難しい問題を一人で解いとるんですか!?」



「おん。でもその問題は基礎問題やで、できなかったら受験完全にアウトやな。」



「ウチ高校生になれへんwwww」




今日は蔵先輩のお宅にお邪魔しとる。



テニス部のマネージャーやっとるウチにとってはもうホンマに憧れの先輩や。



部長やったしイケメンやし優しいしなんかよくわからないけど絶頂してるし・・・。



今の部長の財前とは全く違って優しいねん!!!




「それにしてもええんですか?」



「何が?」



「受験勉強で忙しい時にウチを家によんで・・・。」



「ああ、別に気にせんでええで。」



「せやけどウチとこうしてる間に他の人は勉強しとって・・・


そのわずかな時間で差がついて蔵先輩が落ちてしもたらどないすればええんですか!?」



「心配せんでも俺は推薦もらっとるから。そうとうなヘマこかない限りは大丈夫や。」



「そうなんですか・・・よかった・・・。」



「それに息抜きを大切やろ(ニコッ」




いや〜、そこでウインクするのは蔵先輩やから許されるんやろな。うん。



謙也先輩がやったら絶対に殴る←







「・・・ところで蔵先輩はなんでウチをよんだんです??」



「えー?ミナミちゃんと一緒に居りたかってん。」



「おおふ/////なんや照れますわ〜(>д<)ノシ」



「照れたミナミちゃんも可愛えで〜!」



「キャーッ!蔵先輩ったらぁwww惚れてまうやろぉwwwww」




もう既に惚れてますけども(`・ω・´)←





「最近どや?テニス部は。」



「どうって言っても蔵先輩二日に一回は来てますやんw」



「その来てへん一日が気になってしゃぁないねん!!」



「・・・う〜ん。財前くんの絶対王政っぷりは相変わらずやし・・・。



あ、でも最近財前くんが『デレスキル』を取得しましたよ。」



「『デレスキル』ってなんやねんwwww」



「前までは善哉作っても何も言ってくれなかったんやけど最近は『美味しいんちゃう?』って言ってくれるように・・・・・って蔵先輩?聞いてます??」



「・・・・・・・・・。」





急に蔵先輩が難しい顔になった。



ウチの呼びかけにも応答してくれへん。



アカン、何か感に触ること言ってしもたんやろか・・・・。



「あ、あの・・・蔵せんp「ミナミちゃんは、」・・・??」



「ミナミちゃんはツンデレが好きなん??」



「・・・・・・ハイ??」



「なぁ、ミナミちゃん・・・・。」



「ちょ、ちょちょちょ///////」






うッうええええええ・・・・・!??




ちょっと今完全にアカン状況やで!!




ウチ、蔵先輩に抱きつかれとるんやけど・・・!!!




なんやなんや!?コレ、ドッキリか?ドッキリなんか!!?




しかも完全に腰に手が回って、ガッチリ抱きとめられてるから抵抗もできへん。



まぁ抵抗する気は毛頭ないんやけど←




「ミナミちゃん、ツンデレ好きなん?」



『へぇ・・・まぁ可愛えなって思いますし好きか嫌いかやったら好きですけども。』



「じゃぁ俺がツンデレになったら俺のことも好きになってくれるん??」



『く、蔵先輩!?どどどどないしたんですか!?』



「俺がツンデレやったらミナミちゃんは俺のものになるんか??」



『急にどないしたんですか!!?』




俺がツンデレやったらって・・・・




今のままでも十分好きなのに蔵先輩がツンデレって・・・
アカン、ウチ完全に死ぬ。幸せすぎて。



殺傷能力強すぎやろ・・・・。



ウチがゴキ●リやったら蔵先輩はゴキジェットや。



そんぐらいヤバイわ!!!




『蔵先輩?あの・・・・それ下手したら告白になりますよ。』



「・・・・・・・・・・・ねん。」



『はい??』



「俺はミナミちゃんが好きやねん!!!」



『・・・・蔵先輩がウチの事を・・・・?』








・・・・・・ンなアホな!!



頭も運動能力も胸も平均以下なウチのことを蔵先輩が好きなわけあるかいなッ!



もしそれが本当やったとしても釣り合わなすぎて泣けてくるっちゅーねん・・・・。





「俺がテニス部に頻繁に顔出すんはミナミちゃんに会いたいからなんや。」



『おおおふ、それはそれは・・・どうも/////』



「財前にいつミナミちゃん取られてしまうかわからん状態やったし・・・・俺焦ってたんやで!!!」



『蔵先輩苦しッ・・・・///』






蔵先輩のこの様子やったら、ホンマなんやろなぁ〜・・・。



蔵先輩がウチの事好きなんて思いもよらんかったわ。



一生片思いで終わるんかな、なんて思ってたけども・・・・





アカン嬉しすぎてにやけてきたwwwwww←








「ミナミちゃんは俺のことどないに思ってるん?」



『ウチ、蔵先輩の事大好きですよ!もう地球一個分くらい大好きやねん!!!』




ギューッって蔵先輩に抱きついてやった。



こんなに嬉しいことなんて今までであっただろうか・・・・!?



憧れの蔵先輩とまさかの両思いなんて・・・。





今なら宣言できる。



ウチは世界一の幸せ者や!!!!←





「・・・・せやったらチューしてええ?」



『チュー!?気早くないですか!!?』



「チューが駄目やったらキスマでもええねんけど。」



『そっちのほうがタチ悪い気ぃしますよ、蔵先輩・・・・w』



「ええやん。な?」



『アカンって、今チューしてもうたらウチ死んでまう・・・。幸せすぎて。』



「ええー・・・・・・ホンマにアカンの??」




う゛・・・・



出た、蔵先輩の上目遣い・・・!!



これで頼みごとされたらウチ断れへんって事絶対に知っとってやっとるよな、蔵先輩!!




『・・・・・・・・・ほっぺなら・・・・ええですけど・・・・///////』



「ほんなら遠慮なく♪」






ほっぺにふっくらとしたものを感じたと同時にチュッなんて可愛らしい音がなった。




うわぁ///////蔵先輩にチュー(ほっぺ)されてもうたぁぁぁぁ///////



ハハッ、堪忍な蔵先輩のファンの人たち!!



蔵先輩はウチがもろたで!!!!←







「いつんなったら唇にチューしてええの?」



『う〜ん・・・・・いつがええです??』



「今。」



『今はアカンってwwww・・・・あ!!』



「なんや、今チューする気になったん!!?」



『ちゃいます!!////



こんなのはどうですか?
もうすぐ受験やから、蔵先輩が受験生の中で一番の成績で合格したらチューしてもええ・・・ってのは。』



少々難易度が高い気するけど、こんぐらいにしとかないと。



だって、チューしたら今の蔵先輩・・・チュー止まりそうになさそうなんやもんwwww





「・・・・ええやん、ソレ。あんま受験勉強ノリ気やなかったんやけどやる気出てきたわ。」



チュッ




ニヤリと怪しく笑って、今度はオデコにチューをした蔵先輩。



おおおおお///////ニキビを消すために死ぬ気で洗顔してよかった!!!←




『まぁせいぜい頑張ってくださいね。・・・・期待してますから/////』



「うわぁぁぁぁ!!ミナミちゃん可愛すぎ!!!」



『く、蔵先輩ッ痛い痛いギブギブ!!!』



「期待しとれミナミちゃん!絶対に一番とってチューしたるからな!!!


今まではミナミちゃんを落とすことが目標やったけど今から目標が変わった!」



『ウチを落とす事が目標てwwwwww



・・・・で、次の目標は??』




「んなもん決まっとるやろ!!


























目指せ一番ッ!!






<<あ、せや。俺の事「蔵」ってよんで!>>
<<・・・・それも一番になってから!!>>
<<えええええええ(泣)>>

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