rose story
□11本の薔薇
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翔は足早に自宅へと向かっていた。
家では愛しの恋人、りこが待っている。
りことは一年と少し前に同棲を始めた。
嬉しい時も悲しいときも傍には必ずりこがいた。
りこへの想いは落ち着いたり衰えるどころか、日に日に増している。
今となっては翔にとって無くてはならない存在だ。
“早くりこの顔が見たい”
その気持ちを一心に抱き、翔は疲れているにも関わらず足取り軽く歩を進めていた。
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