めいん1
□過負荷少女の小さな恋6
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「んっ………っ…」
ゆっくりと重い瞼を開く。
視界一面に広がるは天井。
どうやら私は今、廊下に大の字に寝転がっているらしい。
指は…動く。
腕は…動く。
足は…動く。
頭は…まだ少しもやがかかっているような感じがするが、大丈夫だ。
さて。
これは一体どういう状況だ?
さっき私は死んだはず。
死んでいなくても、かなりの重症はおっているはずだ。
それなのに何故?
なんで私は――――
「『生きているかって?』」
突然足元の方から声がした。
私はゆっくりと起き上がる。
そして、その言葉を発した人物を見上げる。
まぁ見なくても大体予想はついていたが。
「球磨川…さん」
彼、球磨川禊は私の言葉を聞いた途端に急に笑顔になった。
「『そうだよ!』『僕は球磨川禊さ!』」
なにがそんなにおもしろいのか。
私にはさっぱりわからなかった。