めいん1

□過負荷少女の小さな恋5
2ページ/4ページ


それが決定的だったのか、親戚や学校の友人達は、あからさまに私を避けるようになっていた。

私自身もどちらかというと暗い性格だったため、誰かが話したその話は疑われることもなく、瞬く間に広まっていった。

しかし当初は中1。

一人で生きていけるような年齢ではない。

生憎、両親に多大な遺産などない。

私は普通に親戚の家に住まわせてもらっていた。

しかし、両親が死んで心が不安定になっていた私を慰める者もなく、

事態は深刻化した。


その親戚の家が火事になった。

私はいつものように、家にいても気まずいからと外出していた。

火事の原因はストーブのそばにあった衣類に引火したため。

いわば、不慮の事故である。

幸い親戚達は大怪我には至らなかったが一応、ということで入院することになった。

なんと運よく空き部屋があったため私も泊まらせてもらうことに。

部屋は叔母と同じ部屋。

私が入ってきた瞬間に、叔母は叫びだした。


まとめると、「あんたが来たから火事になった」とかいろいろ。

そんなことを言われても困る。

しかし日頃の鬱憤がたまっていたのか、叔母は私の首を絞めてきた。

私は抵抗しなかった。

こんな苦痛から解放されるなら…、死んだほうがましだと思っていた。

しかし物事はそううまくは進まない。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ