拍手お礼:フェリシアーノ
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ずっと一人で生きてきたんだ。
なのに最近は、
気付けば隣に彼がいる
【昼寝】
「ねぇねぇ、」
「!」
今日も突然現れた彼は、
私を背後から抱き締めて、いつもと変わらぬセリフを、私に言う。
「シエスタしよー?」
気紛れを起こすこともあるけれど、
たいてい私の答えは同じで、
私は首を、横に振る。
今日もまた然り、だ。
「えー、どうして?」
「…忙しいの。ルートからもらった書類と、菊からもらった書類を読んでまとめあげてアルフレッドに届けなきゃいけないんだもの」
忙しい、とそう答えてるのに、
ふーん、そっかぁ、
と間延びした声を出したあと、彼はゴロン、と私の足に頭を乗せた。
…所謂膝枕、というやつだ。
(不本意ながら)…これもまた、彼が私の前に現れてから日常となっているけれど、
いまだに彼によって中断される仕事を諦めきれず、
書類に目を通す。
しかし、いつものようにやはり集中はできなくて
小さくため息をついて私は書類を放り投げた。
おやすみ
...END...
エセすぎるフェリシアーノさん。初です、すみません。