L'Imperatrice
□〜A Bad Dream〜
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「いやぁぁぁぁあ!!!」
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「っ……、」
うっすらと目を開けてみると、そこにはいつもと何も変わりの無い、
自分の部屋が映った
めちゃくちゃに掻き回した髪、両目に浮かぶ涙の粒………
夢、か……
胸を撫で下ろしてそう心の中で呟いた……
と同時に、また新たな災難が……
パリンッ……!
「きゃっ……!」
外で発砲の音が聞こえたと思った瞬間に、
自分のベッドの真横にある窓ガラスが割れたのだった
もうなんなの……
と、内心半泣き状態でつぶやいた
今月に入って4回目
一体なぜ私がこんな目にあっているのか……
私は人に怨みを買った覚えなど無かったから、
尚更疑問に思った
「痛っ…」
ベッドから出て、なんとなく頬に触れてみると、自分の手には真っ赤な血が
ひりひり染みる……
これじゃあ当分お風呂にも浸かれない……
今の雰囲気には全くと言って良いほど似合っていない事を頭に巡らせていると、
急に扉がバンっと開いた
「ヴォーチェ……!!」