Short Story _GunWoo
□キス
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バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
けたたましい扉の音を立て、わたしはある家の玄関を開けた。
なんでって?腹が立ってるから。
目的の人物がいるであろうその家のリビングまでドタドタとわざと大きく足音をたてながら歩く。
バァン!!!!!!!!!!!!!!!
「「「!?」」」
玄関ですごい音が鳴った。
いやドアが開いたことはわかった。
しかしこの家のドアを開けられるのは俺たちメンバー5人と中村さん、あとはあの女だけ。
中村さんはあんな乱暴なことはしないはず…とすればあいつしかいない。
「ヒョン…なんかした?」
いつもどおり冷静に低い声でジュンキュが聞いていた。
「いや…」
インスとセヨンは自室にいるので、かわいいマンネと楽しくサッカーゲームをしていたところだったのだが…
問題の足音が近づき…
そしてドアが開いた。
バァン!!(リビングver.)
「コヌ!!!!!!!!!!!!!!!!」
やはり入ってきたのは彼女。
俺の彼女。
しかしこのやかましさの割に怒った顔をしているわけでもなく、むしろ無表情といってもいいくらいの顔でズンズンとテレビの前にいる俺とチェジンまで歩いてくる。
「蜜柑おちつ…」
ちょっとビビっていたのでちょっとだけ震える唇をやっとこさ動かし声を発せたとき既に蜜柑の顔は目の前にあって。
ちゅーーーーーーーーー。
…俺はくちづけされていた。