Short Story _GunWoo
□キス
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頭の中で回想を繰り広げていたら最後は声に出ていたらしい、前にいるコヌから返事がかえってきた。
「で、なんだったの…なにかあった?俺のいたいけな唇をあんな奇襲で…」
いたいけってなんだよ。
「わたしにもわかんない!なんでわたしたちさっきファーストキスしたの?」
「いや俺が聞いたんだけど…」
3年だよ。3ヶ月じゃないよ3年なのよ!!
確かにわたしのほうだって超キスしたいコヌ大好き!とか思ったことなかったしわたしからだってなにもしなかったけど!!
今までの女にはすぐして…なんでわたしには3年も…
魅力がないの?
年下だし?
貧乳だし…
料理もあんまできないし…
てか、友達みたいだし。
「………。」
いやまてよ、それだけ大事にされてたってことじゃない!?
わたしの体を気遣って、とか。
コヌはアイドルなんだし、ファンからわたしを守るため!とか!
「………。」
ありえないか…絶対そこまで頭働かないな、こいつ。
は〜あ、わたし、彼女っていう肩書きがあるだけで…なにも彼女じゃないんだな。
このままコヌが売れていって、わたしは置いてけぼりで、別々の墓に…
「なんか妄想してる?」
「キィィヤァァァァアァ!!!」