シャーマンキング 小説
□あの世とこの世のつながり
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阿弥陀丸が葉に初めて触れた(肩をかした)日から数カ月がたっていた。
その日を境に葉は阿弥陀丸を安心させるかのように触れてくる。
ある日は後ろからそっと触れて脅かしてみたりある日は
「だ〜れだ!」
なんて言って目隠ししてみたり。
この場合阿弥陀丸に触れられる人間という条件が付いてくるのでバレバレなのだが。
こんな風に触れ合っているうちに阿弥陀丸は葉に対する愛しいという気持ちが大きくなり、最近では自分を抑えるのも難しくなってきていた。
ちょうど桜が見ごろの春の晩のこと
「阿弥陀丸〜?どうしたんよ。難しい顔して」
「っは!葉殿!いや、どうもしないでござる…よ」
阿弥陀丸が顔をあげると浴衣を着たお風呂上がりの葉がいた。
ほんのりピンク色の肌に、胸元のはだけた浴衣。
阿弥陀丸は必死にたもっていた理性がプツリと音を立てて切れたように思えた。
そしてあろうことか葉を押し倒し強引に口づけをしたのだ。
「…っはぁ、あ…阿弥陀丸?」
葉の困惑した姿に胸がちくりと痛んだがもう止められなかった。
阿弥陀丸は、すまぬっと葉にわびると抵抗できないように葉の手を抑えてその先を続けた。
行為の途中で何度も阿弥陀丸は
「すまぬ、葉殿…」
とつぶやいた。
「うあっ…もう、いやだ…阿弥陀丸!あっ…」
何度も何度も止めなければっと阿弥陀丸は思ったが葉が声を上げ、潤んだ瞳で自分を見つめるのに満足感さえ感じていたのだ、
そして阿弥陀丸が葉とつながったとき、葉はすごく痛そうにしていたにもかかわらず
「泣くなよ、阿弥陀丸…オイラは大丈夫だから」
と阿弥陀丸を気にかけていた。