サディスティック・スノウ

□四話 首目掛けて
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『冷凍機!?』


いや、そんな家電製品が何で私の中に!?

って言うか、家電が石!?


ダメだ、混乱してきた。


「てめぇの心臓には、惑星ひとつ丸ごと凍らせる危険な兵器が癒着して離れなくなっているらしい。
主治医から証拠のレントゲンもある。」


……私、モブだよね?

完璧なまでに今まで目立つことのないモブだったんですけど!?


何でモブ女から兵器女に究極進化しちゃってんのォォォオオオ!?



「土方さん。
簡単な話じゃねェですか。
要はこのモブを斬って心臓えぐり出せば万事解決。
一件落着でさァ。」


茶髪がとんでもないこと言い出した。


『ちょっとォォォオオオ!?
貴方警察ですよね!?
一般市民簡単に殺そうとして良いんですか!?
私は死にたくない!!』


私は怒りに任せて猛反発するけど、

もしかしたらこれは地球規模で危ないこと。

警察とか、そういう幕府直属の大きな組織なら、一人の市民よりも大勢の地球人を取るに違いない。










…終わった…。


\(^p^)/オワタ…。



私のモブ人生\(^p^)/オワタ…。




まだ二十年も生きてないのに…。


私が絶望していると、


「バカ言うな総悟。
善良で無抵抗な市民を斬っただけで上から何言われるか分かったもんじゃねェ。」


土方と呼ばれた人はフォローした。



『………!』


おお!天使!!

この人から後光が差して見える!


しかし、総悟という人は姿勢を崩して手は頭の後ろ、足を会議室の机に組んで乗せる。


「でも、ここ最近の冷夏って、その雪晶石のせいなんですよねィ。
生かしておく方が、このままじゃ江戸所か地球も危ないんじゃねェですかィ?」
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