サディスティック・スノウ

□七話 やられたらやり返す。
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「降りろィ。」


暫く走ったパトカーは、とある人通りの少ない荒れた大通りに着いた。


私は静かに車から降りる。


『…ここは…?』


明らかに表の世界じゃない。
一般人では絶対に知る事は無いだろう、裏の世界。

つまり、ヤのつく自由業の人達とか、ゴロツキ共が集まりそうな場所です。

元々はビル街だったらしく、両側が高い建物で埋め尽くされているけど、
所狭しと並ぶ落書きや窓ガラスが割れていたりと、見えない『立ち入り禁止』の看板が有るように思える。


「ここが今回の目的…
小規模の攘夷浪士集団の潜伏場所でさァ。」


『……あの、私…要りませんよね?
完璧に私、巻き込まれてますよね?
ってか、沖田隊長わざとですよね!?』


「一番隊ィー、しゅーごー。」


『え、無視?あの、ちょっと?』




あっという間に隊列を並べる隊士達。

沖田隊長は隊士達に向かって指揮を取った。


「今回は十四名の攘夷浪士の目撃証言がある。
そいつら捕縛して連行するまでが任務だ。」


「「「「了解っっっっっ!!」」」」


…団結力、すごい…!


やっぱり色々と人間的に欠損してる(ヒドイ)けど、隊長なりに隊長さんやってるんだ。


「大串はさっさと刀構えて奴等引き付けて来い。」


『ソレ絶対にオトリィィイイイ!!


あれ?おかしいな…さっきちょっと見直したのに…。』


涙で目の前が霞みました。
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