ゆきうさぎ
□9章 三日後の地球2
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どうも、志村新八です。
真選組屯所を後にした僕たち万事屋は、さくらさんの職場でもあり家でもある吉原の和菓子屋にやって来ました。
そして、
店の前で銀さんが止まりました。
「入らないんですか?銀さん。」
「…新八、神楽。
やっぱり情報をジィさんに話すのは止めるんだ。」
「は!?」
「どうしてアルか!?
和菓子屋のおじちゃん、あんなにも心配してたネ!」
「万が一だ。
俺らが持っている情報が危険なものだったら?」
…それは、つまり…?
「つまり、僕らが話して、和菓子屋の旦那さんが危険な目に遭うかもしれないってことですか?」
「あくまで憶測の話だ。
でも、何だかこのさくらの件、一筋縄じゃ行かねぇ気がするんだよなぁ…。」
「……でも、銀ちゃんの言う通りネ。
もし…
もし、さくらが帰ってきて、おじちゃんが危険な目に遭ってたりしたら、絶対にさくらが悲しむアル…。」
「…わかりました、銀さん。
ある程度の情報は伏せましょう。」
そして、僕らは和菓子屋の旦那さんを呼んだ。