恋愛小説

□Ray-レイ- 1
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「―――――っ!!!!!」

目が覚めた。
私はうつ伏せになり、目には涙が浮かんでいた。
ここは……教室?

「やっと起きたか……ったく…」

声のする方を向くと、1人の男の子が立っていた。
「………七瀬…?」
「んだよ、澪。
起きたと思ったらなんだその顔…」
こいつは斎藤七瀬。私の幼馴染みだ。
七瀬はしょうがないなというような様子で私にハンカチを貸してくれた。
「な、七瀬ぇ……あ、ありがとう…っ……ぐすっ、うぅ…」
「お、おいっ?!泣くなよ…」
「だって……うぅっ…」
「…泣いてる場合じゃないぞ?次、移動教室だから……」
「………ふぇ?」
黒板を見るとでかい字で
『六時限目は移動教室!!』と、
書かれていた。



「や、ヤバい………!!」

急いで準備する。
授業にいるのは、教科書とノート……
私はそれらを持つと、七瀬と急いで教室から出た。
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