恋愛小説
□Ray-レイ- 1
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澪side
『――――クスクス、クスクスッ……』
声が聞こえる。
私のいる闇の中で。
『―――澪ちゃん、澪ちゃん…』
私の名前を呼ぶ。
周りが真っ暗で、怖い……
「………ぐすっ…」
『あらあら…、泣かないで?澪ちゃん』
私は話しかけてくる誰かに怯えた。
声がだんだん近くなる。
『大丈夫だよ、澪ちゃん』
『泣かないで?』
『私…もうすぐ澪ちゃんの所に……からね?』
『澪ちゃんを………する奴らは
私が……………から…』
『だから澪ちゃん………』
声が大きくなり、耳元で声がした。
怖くなり、私は目を瞑る。
『ず…とな……しでい…ね?
わた……れ…ち……をつ……こに…るから』
そんな声が聞こえた。