謙光
□again
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澄んだ青空。
夏も終わりのはずなのに、
この暑さ。
太陽。
あ、
輝いてる人がいる。
校庭のグラウンド。
サッカーしてるみたいだ。
「綺麗やな…。」
「お、光!」
ハッと気付き、頭を振る。
「どないしたん?」
「別に、」
「今何か言うたやん。」
「何もあらんっちゅーねん。」
「さよか?」
謙也さんだ、と気付いた。
俺はおかしい。
カッコいい、と思った。
のが、まさかね。
「一緒にどや、サッカー。」
「遠慮します。」
不覚にも、とはこのことだ。
「冷たいやっちゃなぁ。」
二度目の恋。
またあなたに恋してしまう、
なんて。