弟俺
□輝いてて
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世史に内緒で
これを買った。
おかげで財布が
すげー薄くなったけど
オレは満足してる。
部屋の隅に
２週間前までなかったもの。
ひらめいてからは
早かった。
次の日にはもう買ってた。
既製品じゃないのを選んだのは
もう１つ作りたかったから。
オレだけの星を。
ようやく
出来上がって、仕上げに
煌めくように
穴を開けた。
煌めくように。
きらめくように。
まだみてない。
だって一緒にみたいから。
ちっちゃい頃
冬の空
見上げながら
世史が言ってたんだ。
｢あれ、
兄ちゃんみたいだ。｣
｢ん？｣
｢大きくて輝いてる。｣
さらっと
言ったつもりだったんだろう。
オレは今でも覚えてるよ。
今日に間に合って
本当によかった。