ハルアベ

□マシンガントーク
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ちょっとやそっとじゃ
とまんない。
毎日の元希さんの自慢話。

「でさぁー、……おい聞いてんのかよ。」
「うぃっす。すいません。」

時々迷惑に感じてしまう。

「ったく、…他の一年も聞かねぇからお前しかいねぇんだよ。」


でも、俺にはわかっている。



これが元希さんの
愛のカタチ。


世界中の誰よりもずっと
元希さんのこと
知っていたいから。



「今日、調子よかったじゃねぇか。」

―褒められた…。
「だけどなんだよ、最後のこぼし!」
「すいません。」

いろいろあるけど
わかってるよ。


ぎゅっと抱きしめて
キスしてる時だけは
本当に静かだね。



「ま、お前じゃなきゃ
投げる気になんねぇけど。」



これ以上
好きになるとやばい。




離れられない。



「ほら、飯!」


ランチの合間も
とまらない
お決まりの自慢話。



渇いた喉をコーヒーで
潤し耳を傾ける。





「最近俺コントロール
いいだろ。」


「はい、…。」



「なんだよ、その間は。」



「いえ。」



いろいろあるけれど
仕方ない。



喧嘩や誤解や仲直り
本当に忙しいね。




「ん。」
「飲み物、くれるんすか。」



「…おう。」



大切な時を二人で過ごそう。




離れたくない。







見えるものだけ
信じるのはやめよう。

この人は
誤解されやすいんだ。




俺が信じなくて
他に誰が信じるんだ。








「今日、フォーム
少し崩れてましたよ。」



「お、よくわかったな。」



嬉しそうに笑う。

その笑顔が素敵で。





いろいろあるけれど
やっぱり好きだ。


あの投球も
あの表情も
あの仕草も、
本当にカッコいいんだ。




「隆也。」


キスして
抱きしめてる時だけは
本当に静かだね。




「好きだよ。」




これ以上
好きになるとやばい。


離れられない。




「俺もです。」



喧嘩や誤解や仲直り

本当に忙しいね。




大切な今を過ごそう。




「離れたくない。」



君と二人で。

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