ハイキュー!!

□それでもいい
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龍の部屋に来て早10分。
俺たちは失敗に気づく。


「俺たちだけじゃ無理だったな!」

2年の中でバカ2人ということで
テスト前に勉強することになったのだ。


「はーあっ、せっかく龍の部屋で2人きりなのによ!」

一瞬何の意味かわからなかったので
首をかしげて、
その後みるみる顔が赤くなったのがわかる。


「龍。」
そう言って机に手をついて
俺のおでこにキスをする。

「、お前!…やめよーぜ。」
へへっと笑うと俺の頭を撫でる。

「座ってれば身長差関係ないな!」

にこやかに笑うそいつを見て、
理性はぎりぎり。


「勉強するかー。」

だぼっとした服、
休日なのでおろした髪、
俺の部屋にいるということ。


その全てが掻き立てていく。


「あーもう、わかんねぇ!」

と後ろに倒れて、
腕と足を投げ出す。


無防備に腹を少し覗かせて
ゴロゴロするのはやめてほしい。



これが限界というやつだ。



「夕。」

「名前、」


俺はそいつに力任せにキスをして、
馬乗りになった状態で顔を見る。

名前で呼ぶことなんて普段ない。
そのことの方に驚いているらしかった。

「なぁ夕。俺のこと誘ってんの?」

「え?…ておい!龍!何して」
「体触ってる。」
「見りゃわかる!」


服の中へ手を滑りこませて、
こいつの反応を見る。
腹筋、背筋、
なんかこれじゃあインストラクターみたいだなぁ、
そう思いつつキスをする。

「龍の方が筋肉あるだろ…?」
「は!?」

ちげえよ、と反論して
したの方に手を出す。

「おい龍!」
「…姉ちゃんに聞こえる。」

おとなしくなったことをいいことに
ゆっくりと焦らすように触る。

官能的な声が漏れる。

「龍っ…、」
潤んだ目で見つめてくると
細く俺を読んだ。

慌てて俺は体を離す。
だってこれ以上は俺がやばい。

だけど熱を持ったこいつをどうすればいい?


「…龍、俺トイレ借りるな…、」
「待てよ!」

よっぽど限界なのだろうか、
覇気のないそいつの手を引いて
俺の膝に座らせる。

そして背中を預けてもらうと
観念してまた前を弄ってやる。
見えにくい分、俺の我慢が勝る。


スピードを少しはやくしてやると
気持ち良さそうに鳴く。

「あっ…、龍もぅっ、」
「いいよ出せよ…。」

「はぁっ、」
きゅっと奥の方から握ってやると
ドロドロの液体をこいつはかぶる。

「…なんで顔にかけんだよばか。」
「……服よりいいか、って。」

丁寧に舐めとってやると
恥ずかしそうにうつむく。
その顔にまたキスをすると
すぐに笑顔が戻る。


わかってたんだ、本当は。
気付いてた。
気付かないフリした。



勉強なんて無理だった。
君の前じゃ集中できない───

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