ハイキュー!!

□ゲーム
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部活というのは、嫌いだ。

そう思った俺を引き止めたのはクロ。



「研磨。」

日差しが照りつける夏。

最近はまったゲームをクロの声で電源を落とす。

このゲームはもう慣れた。

「クロ。」

服の裾をぎゅっとひっぱり
クロが驚いている隙にキスをする。


「お前なぁ…。」

ため息をつきながら、少し嬉しそう。
照れている顔が下からだと見やすい。


「クロはかわいいね。」

「いい加減に…しろっ。」


壁に押し付けられて「てて…。」と言い終わる前にキスをされる。
クロのキスは甘くて溶ける。


息が苦しくてそれでも離れたくないような。

どんどん深くはまっていく。


慣れない、慣れない。
クロにはかなわない。


「わかったか。」

「…何。」



ようやく壁から解放される。
クロの首筋にじんわり汗が浮かぶ。


「俺がどんだけお前を好きかだよ。」

にやりと笑いながら俺のおでこをコツンとつく。
すると、「にしてもあちーな。」と視線を外し手であおぐ。


だけど見えてるよ。


赤く染まった耳。
「…夏だから。」




すり抜けた風に夏の匂い。
この夏、君に夢中。

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