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□ファーストキス
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今日は私の彼氏である財前光くんの家でお家デートです。

初めてだから緊張する…。




「?何してるんや?
 はよ入り。
 今日は俺の親居らんねん。」




親が居ない…ってことは2りきりで家にいるの?


まあ悩んでも仕方ない。




「お邪魔しま〜す。」


「俺の部屋階段上がって正面やから先に入っとって。」


「う、うん。」





光の部屋はパソコンとかCDとかの類はたくさんあるもののそれなりに奇麗だった。




「紅茶でええよな?」


光は飲み物とお菓子を持って部屋に入ってきた。



「うん。いいよ。

 光の部屋奇麗だね。」


静かな空間が緊張を増幅させるものだからちょっと早口に話題をふった。



「そうか?あんまり掃除してないで?」


「き、奇麗に使ってたんだね。

 そういえば今日の部活はお休み?」



光から顔をそらして沈黙にならないようにする。



「今日はコートが使えないから中止や。」



「そっか。

 あ、そうだひか「蘭香。」



名前を呼ばれて光のほうを見ると目の前には光の顔がある。
唇に柔らかい感触。


光にキスされたと気づいた時には、唇がゆっくりと離れていった。



「なっ///」


「ははっ
 蘭香、真っ赤やで」




「ファーストキスだったから///」


苦し紛れの言い訳にもならないことを言ってしまった。



「せやったら、お前とキスするんは俺が最初で最後や。」



そう言ってまた口付けてきた光に幸せをかみ締めた。






(緊張しとったやろ?)

(し、仕方ないじゃん!)

(俺も緊張してたんやで?)

(え、わかんないよ!)

(隠してたんやから当たり前やろ。
 蘭香は分かりやすすぎや。)




ファーストキスは突然に


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