私は貴方の護衛です☆

□第九夜
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―――――――



「きっ…きゃあーーー」



その数日後、研案塔に看護師の悲鳴が響いた。


アンリは咄嗟に周りを見回し、燭と目をあわせる。



「やめてっ、やめて下さい…與儀さん!!!」



アンリは次いで叫ばれた名前に肩の力を抜き、燭は呆れた顔をした。



「何かしたのか、あいつは…」



アンリと燭が與儀の病室で見た光景。

それは、與儀が窓から看護師を連れて飛び降りようとしているところだった。



「全く…」



燭は與儀と看護師が口論しているところに割入り、



「やめっ…」


「眠れ。」



ぐいっと引っ張る。



「燭先生っ」



燭を見て助かったと思ったのか、わっ、と泣き出した看護師。


アンリは慰めるように肩に手を置いた。



『大丈夫ですか?』


「アンリ様ぁ…」


『もう大丈夫ですよ。
 後はやっておくので、お仕事に戻ってください。

 まだあるでしょう?』



アンリに何度もお礼を言って病室を駆けていった看護師を見送る。



「君は今朝目覚めたばかりだ

 断固許さん!」


「え〜!!」



助っ人に行くと言う與儀をアンリも止めにかかった。



『そうですよ、與儀くん。

 ご自分も大切にしてください。』



アンリにまで諫められ、ショボーンとベッドに入る與儀。



「大人しくしておけ。」



燭は與儀に釘を刺してアンリとそのまま病室を出る。 



『ビックリしましたね…』


「ああ。」



などとアンリは言いながら、與儀が大人しくしているかと思案していた。


そしてその考えは数時間後現実となった。




―――――――




「燭先生…
 その…っ

 もっ…申し訳…」


「なるほど?

 與儀もずいぶんシンプルな形になったものだ。」



與儀のかわりにベッドにはユッキンがいた。



「申し訳ありません〜!!」


『…與儀くん…』









→おまけ




―――――――
キイッちゃんかわいいですよね!

さて、これからテスト期間に入りますので、二週間ほど更新できないかもしれません。
その間頑張ってストックを書きます。

では、これからもよろしくお願いします!












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