Tales
□今後の方針。
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「ジューダス、ちょっと良いかしら?」
ホッとしたカイルをよそに、リアラは 一歩一歩ジューダスに近付いてゆく。
ロニは それをただ見守った。
「…ジューダス、貴方、どうして今は攻めなの? 十八年前は歴とした受けだったじゃない。」
--一瞬、
頭が真っ白になった。
「な…、」
何故それを知ってるんだ、 とか
カイル達の目の前でそんな事言ったら 正体バレるだろうが、 とか
何て言って良いのか分からなくて。
取り敢えずカイルを横目に見て…どうやら聞こえていないらしい事だけは確認した。
「…お前に話す義理は無いだろう」
すると、リアラは微笑んだ。 それはもう末恐ろしい程ににっこり、と。
「だって私、聖女だもの」
…逆うべきじゃない。 ジューダスはそう直感した。
何故かは分からないが。
「…」
ゆっくりと思い出される、スタンとの 記憶 。
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