Tales
□good morning。
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「…ん…っ」
「あれ?」
セネルが軽く呻いた。
(どうしたんだろう、珍しい。何もしてないのに…
さっきのが時間差で効いたのかな。)
「セネルさん?」
優しく声をかけてみる。
「…ぅあ、…ジェイ?」
虚ろなままの目で、セネルは ぼんやりとジェイの姿を捉えた。
「…大丈夫だ。此処にいるよ…」
「…。何言ってるんですか?
寝ぼけてるのかな…。」
ジェイはその場に座り込み、セネルの頬をつねろうとした。
が、伸ばしたその手はセネルに掴まれ そして、
2人の唇が
ゆっくりと、だがしっかりと触れた。
「〜ッ!!?」
瞬間、ジェイは後ずさり。
セネルは ぼーっとしたまま何かブツブツと呟いてから、ふっと倒れ、再び吐息をたてはじめた。
怒っているのか、恥ずかしいのか、両方なのか、どちらでも無いのか。
ジェイはふるふると震え、遂に。
「…のッ…
朧氷樹ッ!!!」
自慢の奥義を セネルに向かって放った。
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