REBORN!

□過去拍手文
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--遅い。
もう11時40分になる。

「…5月5日の0時、一番に逢いたいとか言ってたくせに」


--数日前、あの人が急用でイタリアへ戻ることになった。 いつ日本に帰ってこれるか分からない、というロマーリオに対し あの人はそう言ったのだ。
だから今、僕はこうして応接室で待ちぼうけをくらっている。


「まず会ったら…咬み殺そうか」

夜の学校というのは いくら愛する並盛中といえど、やっぱりどことなく不気味だ。
おまけに今日は休日で、宿直の教師もいない。
そんな場所に中学生を一人で待たせているのだから それ位は当然の罰だろう。

…少し冷えてきた。
いっそ約束なんか護らないで 帰ってしまえば良いのかもしれない。

それでも あと少しだけ、なんて考えてしまって 帰ろうと言う気にはならなかった。

「…43分」

時計を見上げ、時間を確認する----目の前が 一瞬ぼやけて見えた。

--なんだか眠い…?

「なんでこんな日に限って…--」

必死に眠気を堪えるものの、どうにも瞼が重い。

意識が遠退いていく そんな感じがした。


--貴方が来たら 咬み殺してあげるよ。 …でもその前に
何て 言おう?

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