REBORN!
□雪降る 日。
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冬も半ば、そろそろストーブでも調達しようかと考えながら ぼんやりと紅茶を飲んでいると、慌ただしい足音が聞こえた。 途中、小さな悲鳴が聞こえたが、大方足を引っ掛けて転んだりでもしたのだろう。 …相変わらず進歩のない人。
「恭弥!」
「何、昼間っから騒々しい」
勢いよく戸を開けたその外国人は、子供みたいに瞳を輝かせて、
「雪だっ!」
そう 嬉しそうに微笑んだ。
---雪降る 日。
「ほらほら恭弥! すっげー積もってる!」
真っ白い大地に足跡を残すようにやたらと歩き回る。 全く、何がそんなに楽しいのか。
「…」
吐く息が白い。 降り続く雪は当分止みそうになく、どこか気が遠くなるような感覚に目眩がしそうだった。
触れては消える淡雪。 こんなにも儚くて脆い。
「な、雪だるま作ろうぜ! 雪だるま!」
「…は?」
何を言い出すかと思えば、呆れるほど単純な発想だ。 本当にマフィアのボスなのかと時々思う。
「そんなの一人で勝手に…」
「よし、恭弥は上な!」
「…。」
完全無視。
--全く、どうしてこうもこの人は、人の話を聞かないのか。 頭が痛くなる。 というか、疲れる。
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