ガンダムOO

□ambivalence
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「(…あ)」

「刹那」

不意に声をかけられた刹那は、振り返るなり一つの林檎を手渡された。

「お土産」

優しい声が 落とされる。




---ambivalence




「…」


刹那は手渡された物をしばらく見下ろしてから、ゆっくりと視線を上げた。 そこには大きな紙袋を抱え、どこか満足そうに微笑むロックオンの姿。
モビルスーツではなく私服であり、いつも連れているオレンジ色のハロもいない。 買い物帰りだから当然といえばそうだろう。


「お前の好きなものってよく知らないしさ 今回はそれで堪忍な?」


ただ黙って見上げている真紅の瞳に対し 慣れている、といった風にロックオンは少しも気にしない。
特に返事を求めること無くまた口を開きかけた時、


「…どうして、」


表情を全く変えないまま、


「どうして 俺に構うんだ?」


刹那は、淡々と問いかけた。


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