ガンダムOO

□cherish
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穏やかな日差しに包まれて、行き交う人々をどこかぼんやりと見つめる。
街を訪れる機会は少なくなったが、やはりこういう雰囲気は嫌いじゃない。 ロックオンは気持ちよさそうに腕を伸ばす。

ふと、見知った人物が視界に入った。


「刹那?」


何か考え込むようにショーウインドゥを見つめていて、妙にその表情が子供らしく ロックオンは思わず微笑んだ。
自然と歩み寄る。


「刹那」

「!」


後ろから肩を叩くと、刹那が驚いた顔で振り返った。 よほど集中していたのか、その瞬間まで気付かなかったらしい。


「何だよ刹那、買い物なら一緒に…」

「--お前には関係無い」


ロックオンの言葉を遮り、刹那はそう小さく叫んだ。 そのまま身を捩らせ 人混みへと紛れていく。


「ちょ、刹那っ!?」


直ぐさま追い掛けようとしたが、刹那の背中が"ついて来るな"と言っているような気がして、

「…」


ただ、ロックオンは暫くの間 その場に立ち尽くしていた。


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