ガンダムOO

□f u s s。
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想われるというのも、時に煩わしく感じるもので。


「スメラギさんっ!」

…ああ、やっぱり。


「どうして刹那が一人で日本に滞在なんか…っ! 刹那はまだ16なんですよ!?」


子供扱いは止めろって、何度言えば分かるんだ。


「…」

ティエリアが眉をひそめた。 何というか、呆れている。


「あのね、これは任務なのよ? 変更はきかないわ」

対する彼女は いたって毅然とした態度だった。 諦めたのか何なのか、ロックオンは俺の方へと振り向く。


「刹那、」

「…何」


…いきなり肩を掴まれた。


「忘れ物は無いか? 歯磨きセットは? 寝間着は? 替えの下着は用意したか? 生水は飲んじゃ駄目だからな 知らない人についてっても駄目だぞ」

「…お前な…、」


矢継ぎ早に何を言い出すんだ…コイツは…。


「ああ、まるで親子みたいだね」

…おいアレルヤ、そんな微笑ましいものを見るような目で見るな。 頼むから。



「…はぁ」


三名ほどの溜め息が、ちょうど重なった。






--経済特区日本。 仮の住まいとなるベッドの上で、やっぱり一人は落ち着くと実感した。 …けれど、


「…少しだけ」


寂しい、なんて。


そんな自分が悔しい。


end.

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