Tales
□good morning。
1ページ/4ページ
「……あ。」
ジェイはその家に入った直後、何かを蹴った。
そっと それを見下ろせば、
「…セネル、さん?」
1人の青年が 気持ちよさそうに寝ていた。熟睡している。
(今日はまた一段と凄いな…。
よくもアソコからこんな所まで転がってくるもんだ。)
呆れるというより、寧ろ尊敬に近いモノを ジェイは感じた。
彼の寝相は日々悪くなっている気がする。
まぁ、彼を起こす係は仲間内での当番制の為、毎日観察している訳ではないが。
ジェイは、もはや寝相が悪いというレベルでも無い彼を起こしにかかった。
「セネルさーん?起きて下さいよー……。
やっぱ駄目か。」
呼び掛け位ですんなりと起きたら、こんな係 要らないだろう。
次の方法へ移る事にする。
ジェイは、持参したフライパンを 右手に持ったお玉で叩きだした。
一応、昨日はこの方法で起きたと聞いている。
が、効果なし。
「やれやれ…面倒な人だなぁ。」
何故か楽しそうに呟くジェイ。
(さて、次はどうしようか…。)
.