ガンダムOO

□cherish
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本人に直接聞く--とは言ったものの、取り合えずは荷物をどうかしようと思い ロックオンは自室へと向かった。



「ただ今、ハロ いい子にしてたか?」


荷物を下ろし、ベッドの上で飛び跳ねているオレンジ色の球体に声をかける。 と、その傍らに小さな包みが置いてあるのを見つけた。
丁寧にラッピングがされている、小さな包み。


「セツナ! セツナ!」

「? 刹那…がどうかしたのか?」

「セツナ! セツナ!」


ハロはそれしか言わない。 くるくると回転した後、包みにピタッとくっついた。


「…もしかして、それ 刹那が?」

「セツナ! セツナ!」


ロックオンはベッドに腰掛けて、包みへと手を伸ばす。


「…刹那が 俺に? だとしても何でこんな処に…」


言いかけて、その手が止まる。 やがてふっと苦笑した。


思い出したのだ。

彼の可愛い恋人は、素直じゃなくて 恥ずかしがり屋で 不器用なのだと。


どうして急に、とか

中身は何だろう、とか

そんな事はどうでも良かくて。


たったこれだけの事で嬉しくてたまらない自分が、どうにも可笑しかった。


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