ＢＯＯＫ
□『俺を見てよ』
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〜ニックンside〜
今は僕の部屋
くつろいでいたらジュノが来て抱きついてきた
「クン兄〜」
と言ってすり寄ってくる
かわいいが、どう反応するべきかわからない…
ついこの間、告白されたからだ
その時は驚いて固まっていたらジュノが
「返事は、今じゃなくて良いから…」
と言ったので
言う機会を逃してしまったが
僕が好きなのはウヨンで
ジュノの気持ちに応えることはできない…
ジュノのためにも言うべきだけど、傷つけるのが怖い…
しばらく沈黙したあと
ジュノが口を開いた
「クン兄…」
『なに？ジュノヤ』
「好きだよ。クン兄」
『………』
「すごく好き。」
『ありがとう…。』
今、僕はちゃんと
笑えてるだろうか…
僕をまっすぐ見て微笑むジュノ
罪悪感で胸が苦しい
「大好きだよ、クン兄。
…………だから幸せになって」