BOOK

□わかってよ
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〜ウヨンside〜

リビングでくつろいでいるジュノと僕
僕はジュノを後ろから抱えるようにしてくっついてる

前の僕だったら、それだけで幸せになれたのに


今は、どんなに抱きしめても悲しい


ジュノの好きな人がわかってしまったから

昨日、ジュノがテギョン兄さんに相談している所を見てしまった




『今日は暇だね、ジュノ』

「うん、クン兄も急に仕事はいっちゃったしね…」

今日はがんばってデートに誘おうと思ってたのに…
とスネて口がとんがっている


(僕がいるじゃん…)

なんて言えるはずもなく
話題を変えた


今はジュノの口からその名前を聞きたくなかったから

『…ジュノいい匂いー』

「それ、クン兄も言われた!なんで?ヲヲ」

またクン兄…

『…それにすごくあったかい』

「それも言われた!クン兄が冷たいんだよね〜ヲヲ」

また…

嬉しそうに笑うジュノを見てると、むなしさで胸がいっぱいになる
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