成年編

□in D.C
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不動明王 × 吹雪士郎

※閲覧注意:性的表現有り(R-18)





やっとピザが来て、買い置きのビールと酎ハイで乾杯! マップを見ながら何処へ行こうか話すのもまた楽し*



「二日間か……内陸行くか、東海岸を北か南か……」

「南に行こう」

「行きたい所どっかあるか?」

「ナイアガラ」

「Nice! けどさ、それ北だ♭ 」



『ほら、ここ』とアキの長くて綺麗な指が差す場所は、W五大湖Wの隙間。



「厳密に言えば、ここから北北西だな」

「今年の恵方は?」

「東北東」

「ホント?」

「ホント。」

「北海道だ」

「……………それは『東京からみたら』、じゃないか?」

「さすが不動くん。よくわかったね」

「跳びまくるお前の思考回路に長年付き合っているんだぞ?」

「ご苦労様です*」



お腹も満たされた幸せと、アルコールで気持ちのいい体、心の結びも解け僕は君の心を素直に求める。

キミの肩に頭と心を預けた。



「アキがいる。嬉しいな*」

「来てよかった」



キミも僕を求めて軽いキスを繰り返せば、これからの行為に身が悶え始める。

キスで押されて、ゆっくりとソファーに体を横たえて快感を求めあう。

キミの背中の素肌に手を滑らせ、キミが好きだと思いを伝える。

深い口づけ、舌を絡めキミをいただくんだ。

懐かしい味と匂いと温度をしばらく味わう僕も、ヒロと変わらない変態かな*

アキが少し体を浮かせれば、いつもの観察タイム。キミは軽いキスを落としながら僕を眺めるのが好きなんだよね。

何がいいのかよくわからないけど、それでアキが満足ならとやりたいようにさせているんだ。



「愛してる」

「*」



それから始まる羞恥な行為、僕は小さく喉を鳴らして『嬉しい』と返事をする。

僕の性的興奮を膨らませる場所を攻められ、キミが欲しいと僕も思う。

僕の中に愛を………ヒロみたいに愛してほしい………

快感の波の中で思い出した。練習後、シャワーも浴びずに来てしまったんだった。



「んっ//、……ね、シャワー//……浴びたい…」

「乳首しょっぱい♭」

「え!? やだ、あっ//」



僕を求めるアキが止まらない。



「っ//、………ねぇ、……ちょっと……」








「……シャワーなんて、後でいいじゃん……」

「そんな、……あっ//、や………んっ………」

「お前の匂いだ………」



久しぶりなシロ、お前を求める自分が抑えられない



「シロ……」

「……ぁっ、……はっ、……っ//」



何度も名を呼びお前を探す。

感じる所を通過し攻め立て、快感の表情を、他人には見せられないお前を見せてもらう。

仰け反る首筋が、静かな色声が、蠢く脚がオレを昂ぶらせ、胸の飾りが誘うから……

早く見たいもっと見たい、もっと悶えろもっと乱れろ

もっと……もっと…………

お前の下腹に手を滑らせた時、肩を強く押されて我に帰った。

…………シロの魅力に夢中だった自分に自嘲する。



「アキ……お願いだから、シャワー浴びさせて?」

「……わるい♭ 。二人で入れるか?」

「入れるよ* 狭いけど」



本当に狭かった……

まぁ、家族持ちで住むようなアパートではないから仕方ないか。

小さな浴槽にシャワーがついただけの簡単なシャワールーム。 飛沫の下で互いの背中を洗い合う。

手の指で大きなシャボン玉を作ってみせる子供みたいに無邪気なシロ。

水飛沫の中、お前の腰を引いた。



「シロ……」



額に頬に、吹雪の濡れた髪のウェーブが妙にオレを誘い、欲望が抑えられない。

大きな瞳で不安そうにオレを見る。



「どうした?」

「ここさ、……結構隣りに聞こえるんだよ。声が……。だからさ、」

「なぁ、オレここでシロと一回イきたい……いいだろ?」

「…………」

「嫌か?」



「ねぇ、……なら、僕の中に……入れてほしい」

「………」




…………声無き悲鳴が………シーツの赤が………

…………ダメだ………

…………怖い…………




「…………」

「ごめん、いいよ……君は悪くない、悪くないよ*」




シロを抱きすくめる。

『ごめんな』

無理だ……

なのにオレはお前から、ヒロから離れられない。オレがいなくなればお前ら二人で楽しめるのだろうに……

そんなオレの背中に優しく腕を回し安心させてくれる。

誘ったのは自分だからと許してくれる。

オレが好きだと求めてくれる。

ここにいていいと……



「あ、……くっ//」

「ん//、……アキ、……ん…大好き……」

「……シロ」



浴槽の中に座って抱き合って、お互いのペニスを摩り合う。

ガキの遊びみたいな行為だけど、今のオレにはこんな事しかしてやれない。

それでもこれは、精一杯の思いなんだ。

肩越しに感じる熱い吐息、そして絶頂を逃すように力が込められる腕と背中に回された小さな手

時折体を硬直させ、快感を受け取るお前が愛しくて……

時々キスを求めれば、嬉しそうに応じてくれる。オレの口の中で喘ぐのも、また可愛く艶かしい。



「あっ//、はっ//、…アキっ//」

「っ//、いけるかっ?」

「…はっ//、ぁ、うんっ//」

「っ、…イくぞ」



早さと力と愛を込めて、仕上げの握り上げを繰り返せば




「「!!////」」




オレはお前の腹に、お前はオレの腹に、愛を吐き出す。

絶頂の後の小さな押し寄せに喉を鳴らす。絞り出すようにお互いに終わりの絞り上げをする。

絶頂の余韻が気持ちがいい………



荒い息を整えながら見つめ合うと、クスリと笑うお前に軽いキスをして抱き締めた。



「シ〜ロ♭…」

「なに?*」

「……なんでもね♭」

「* お隣に聞こえちゃったかな?」

「いいさ、立場悪くなったらイタリアに来い」

「………うん*」



しばらくそのまま抱き合って愛を確かめた。

体が落ち着いて『次はベッドルームで』と互いについた愛のエキスを流す。

喜ぶ体をベッドに横たえると、旅の疲れと行為の幸せに、オレはペットボトルを持ったまま裸で……落ちた……




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