妖狐×僕SS

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………………………







「ぁな………だん………ます…」





「ありがとうございます…っ」






あれは男と小さい私とおねいちゃん…?


なにこれ…………








……………………………………







『はっ……!』





『(夢か……)』




凛「んっ…」





横を見ると同じタイミングで起きた双子の片割れ






『おはようおねいちゃん』






凛「んっ…あーおはよう琉々」







凛「春休みだからといって少し寝過ぎたな」







『そーだね
食材の買い出しもしてないから朝食はラウンジで食べよ?』






凛「そーするか
スーパーの場所を調べないとな」







『うん!』











凛「それにしても、昨日は色々あったな
僕が言っておいたからあのSSも流石に今日は来ないだろう…」







『ちょっと可哀想だよ…おねいちゃん』







凛「あのような男にはあれぐらい言っておかないと後々、厄介だ
琉々が気にやむことはない」









昨日の夜、しっかりと琉々蝶に近づくなと止めを指しておいた凛々蝶








ガチャ











御「おはようございます琉々蝶さま

今日も眩しいほどにお美しくていらっしゃいますね琉々蝶さま」










『あれ?えっと…おはよう…ございます』






凛「貴様、僕のことは無視か」





御「あぁ、おはようございます凛々蝶さま」





凛々蝶にさも、居たんですね。と言うように挨拶をする御狐神




凛「貴様……!」








『あの、いつから居たんですか…?』





いつもなら、凛々蝶の後ろに隠れている琉々蝶だが今は少し心配そうな顔で御狐神に話し掛ける





御「お目覚めのお時間を伺っておりませんでしたので6時から待たせて頂きました」




『えっ、そんな早くからですか?
春先とはいえまだ寒いのに待たしてごめんなさい…』





眉を下げ少し涙目で謝る琉々蝶



凛「こんなやつに、謝る必要はないぞ
そんな、可愛い顔をするな」





御「あぁ、そのような可愛らしいお顔僕以外には見せないでくださいね


それに、このドアから開けてもうすぐ琉々蝶さまが出てこられるのかと思うと寒さなど気になりません」




凛「貴様は忠犬か!」





『えっ…えっと、これからは用事があれば気になさらず起こしてください…』







御「申し訳ありません。そのようなお言葉嬉しいかぎりなのですがこれは僕の仕事ですのでお気になさらないで下さい


本当に琉々蝶さまはお優しい…」












凛「貴様は分かっていないな琉々はただ家ノ前でのたれ死なれては迷惑なだけだ」




御狐神に突っ掛かり琉々蝶を自分の後ろに隠す凛々蝶






御「気を付けます

ですが、琉々蝶さまがその胸に留めて下さるのならたとえ凍死したとしても本望です……」






凛々蝶の言葉にもやんわりと見事に返す御狐神






『死んじゃやだ…』







悲しそうな顔で御狐神を見つめる琉々蝶






御「(キュンキュン!)

あぁ、私は今キュン死にそうです…」





琉々蝶の言葉にキュンキュンする御狐神





凛「忠犬か!」
 

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