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好きな人からお誘いがあったら、しかも泊まりの、そりゃ、あたしだって気にはするもので。
(パジャマがモケモケじゃないかーとか、半目で寝てないかーとか、低反発枕だったらどうしようかなーとか。)
あたし、低反発枕で寝られないの。
そば殻が一番好きなんだよね、地味に。
でもさ、そば殻って旅館しかないよね、
あ!でもはいどくんはが朝早く迎えに来てくれるわけだし、ちょっと遠い旅館とかかな。
いや、人がたくさんいるところっていってたから、別荘地ってことはないかなー
鎌倉、だったら別に、特別人が多いって訳でもないか。いや、でもあそこは旅館も温泉もたくさんある。あ、でも、温泉とかだったら一緒に行く意味ないし、ましてやあたしもはいどくんも刺青してるわけだから、それこそ貸しきりじゃないと入れないよね。でもまさか、クリスマスに温泉貸しきりはないよね。でも、はいどくんこんど温かいお蕎麦にはまったらしいから間違いではないかも。というより、はいどくんがそばすきなんだからきっと、枕もこだわってそばだよ!そうだ!きっとそうだ!
そんなことを考えているとはいどくんが迎えに来てくれた。
もともと、しょっちゅうパッキングしてるし、昨日のうちにやっといたから、忘れ物はない。ハズ。
ま、あったとしても買えばいいでしょ。
うん。
いや、ほんと便利になったもんだね。
なんでもかんでもコンビニにうってるし。
まず、どこにでもあって、いつもやってることがすごいよね。
自社ブランドとかも立ち上げていかに美味しくて食べやすいものにするかっていう着眼点とか、広げ方がやっぱりコンビニでしかできないことだよね。
例えをあげるならスイーツかな。
前まではゼリーとか、プリンとかメーカーのものをただ並べてるだけだったのに今は自社ブランドだからね。
洋菓子はもちろん和菓子。最近では朝市とか、野菜とかほんと「聞いとる?」
「へへ」
「へへちゃうやん。寒ない?」
「うーん。だいじょぶよ」
「おー。今日なまえかわいい格好しとんな 」
「んー最近プロモーションでかっこいい感じの服ばっかりだったからさ、かわいらしいのきたいなーって」
「似合っとんで」
「ほんとー?あ、どこいくのー?」
「秘密ーあ、コンビニ寄ってから行こか。コーヒーのみたい」
「あたしパン買いたい」
「あの緑いとこでいい?」
「よくわかんないからどこでもいいよ」
「ん。」
いらっしゃいませー
「なまえ、決めた?」
「すっごい種類あって迷う」
「チョコばっかりやん」
「これにしよ!」
「お、じゃあ買ってくるで」
「うえ、ありがとう」
ありやとーざいましたぁー
「ほい」
「ありがとう!」
「これも」
「ミルクちーのホットじゃん!忘れてた!ありがとう」
「なまえミルクちー好きやもんな?」
「大好きよーもー温かいのおいしー」
「さてと、出発しよか」
「へーい!れっつごーっ」
「なまえ、ねむなったら寝なよ?」
「だいじょぶよーめっちゃ寝てきたもん」
「そりゃ良かった」
「まだ遠い?」
「ちょっとあるかな。東京にばいばーい」
「ばいばーい。あ!!」
「お、見えたな」
「もしかして、」
「夢の国へようこそ。」