頂き物

□マザーグース10
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バァン、勢いよく開いた扉に皆が目を見開いた。



「誰だ!一体なにをっ!?」



「うちは九代目の妻、棚橋麻里…うちは、今から九代目代理としてボンゴレを預かります!」



「なっ、なにを!?」



「妻?あんな若い子が?嘘でしょ?」



「この方は正真正銘九代目妻です。」



「い、家光殿!?」



「麻里くん…どういうつもりだ?」



「言葉通り…ボンゴレはうちが守る!!」



飛び出した彼女を追い掛けた先、驚愕に目を見開いた。









部屋にはザンザス、獄寺、クロームが集まっていた。



「まさか…テメェらが兄弟だったとはな。」



「リボーンさん…黙っててすみません。」



「いや、気付けなかった俺の落ち度だ。それより…あの女は?」



「母さんなら、九代目の所に…。」



バァン、開いた扉に目を見開いた。



「大変だ!」



「どうした?家光。」



「外を見ろ…。」



ハッと窓を見て目を見開いた。



「これは…?」



「氷だ…俺達は閉じ込められた。」



ザンザスがゆっくり立ち上がり銃を発射させた。が、それは傷一つ付かなかった。



「家光、なにがあった?」



「会議室に麻里くんが飛び込んできて…九代目代理になると…。」



「…ハッ、やはりボンゴレ目当てだったか。家光!金品中心になくなってるものがないか調べろ!」



「分かった。」



閉まる扉に変な空気が部屋を満たす。



「これが女狐の正体だ。お前らは利用されてたんだ。」



それに異議を唱えたのは意外な人物だった。



「彼奴はそんなに賢くはねぇよ。」



「じゃあ、この状況をどう説明する。」



「ハッ…暴走したのさ。馬鹿が…。」



「っくしょう!俺がちゃんと見張っていれば…。」



「お母さん…薬、大丈夫かな…。」



こいつらは何故彼奴を信じる?何を見てきた?



「リボーン!」



戻ってきた家光は一枚の紙を手にしていた。



「幾らなくなっていた?」



「それが…敵対マフィアのリストの束だけだった。」



俺は一体、何を見逃していた?



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