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□裏僕〜雲と霧の戒めの手〜
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とある都会の寂れた場所に2人の人間が人外と戦っていた。

『グオオオ!』


恭弥「うるさいよ。弱いくせに吠えないでくれる?」


骸「仕方ありませんよ。彼だって一応は生き物ですからね。」


恭弥「喋っている暇があるならさったと片付けなよ。」


骸「あなたこそ早く片付けたら如何ですか?」


バチィ!


2人の間に見えない火花がぶつかり合った。


そして、何が合図になったのか同時に人外の生き物に向かっていった。









もう知っている人はお分かりだろう。


彼等はあるマフィア界の有名な守護者だった者達だ。


名を【雲雀恭弥】と【六道骸】。



しかし、2人は最早マフィアではなかった。


2人は死して生まれ変わり、新たな人間としてこの世界に転生を果たした…前世の記憶を持って。




恭弥「はぁ…。」


骸「強い相手と戦えるのはいいですが、あの男に従うのは毎度の事ながら嫌気が差しますね。」


恭弥「僕は従っているつもりもないけどね。正直、沢田綱吉の方が遥かにマシだったとつくづく思うよ。」


骸「そうですね。…そう言えば、あの男から我らが姫が鳥籠の中に入ったと連絡がありましたよ。」

恭弥「ふぅん。その子も興味ないよ。いくら僕が戒めの手だからといってその子に手を借りるつもりもないよ。」


骸「クフフ…、後にも先にも僕等は前世のままに生きています。根本的には彼等と同じなのでしょうね僕等は。」


恭弥「そんなことよりさっさと行くよ。どうせその姫とやらと会わなければいけないんでしょ。」


骸「そういうことです。では行きますか【黄昏館】へ…。」








この世界は人間と悪魔が対立する世界。

そこでは神の一族と呼ばれる者達が古からの戦いに終止符を打とうと必死に戦い続けていた。


そんな世界に雲雀恭弥と六道骸は生まれ変わったのだった。



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