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□【雲雀恭弥】成り代わり
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【前世】
僕の名前は【雲雀恭弥】。この並盛を守る風紀委員長だ。
僕は弱い草食動物達と異なる部分がある。
それは僕には【前世】の記憶を持って生まれたこと。
更に、この世界じゃない平行世界の別次元の高校生だったみたい。
僕の前世は所謂【族潰し】をやっていた不良だったんだ。家庭環境が悪かったのか、いつもイライラを感じていて、ストレスを解消すべくそこらにたむろって居た不良を咬み殺したのが始まりだったね。
お陰で不良の間で有名になったよ。
で、前世で終わりを迎えたのは直ぐだった。
知らない女がいきなり僕を刺し殺したんだ。
僕も女だからって油断していたから悪かったけど、女は僕の彼女面して『――は永遠に私のモノなんだから!』とかキチガイに叫んでいたね。
まあ、前世の僕は生に執着なかったし未練なんてなかったからあっさり死んだ。
何か、雲雀恭弥である僕から見れば情けない奴だけどね。