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□【白ひげ】成り代わり
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エドワード・ニューゲートと言ったら、ワンピースのオヤジ様の名前だ。まさか自分にそんな大層な名前が付けられたなんて…なんて分不相応なんだろうと思った。
俺はこの母親はワンピースのファンなんだと思った。
まぁ、付けられたものは仕方ないと諦め、俺は第2の人生を歩むことにした。
しかし、育っていく中で分かってしまったのだ。
『ここは地球じゃねえ!』
そう、地球ではない。
グランドラインと呼ばれている大いなる海がある世界…
そう…ワンピースの世界なのだ。
そして、俺の容姿や名前、極めつけにグラグラの実を食べてしまった。海賊もやっているとくれば…
『俺が白ひげなのかよ…』
ありえない!
まったく笑えない冗談だ!
しかし無情にも時が過ぎ去り、原作の白ひげと同様に家族が欲しかった俺は(だって独りは寂しい)、世間でいう嫌われ者や孤児、気に入った海賊達を息子にしていった。(結構可愛いもんだ!)
息子が増える度、船が小さいと可哀想だから原作と同様にモビーを造った。(広いし格好いいんだ!)
海賊となれば戦いがある。俺にもライバルが出来た。かの有名な海賊王【ゴール・D・ロジャー】だ。
奴とは何度も戦ったが、引き分けばかりだった。時々、ガープやセンゴクが邪魔するからだ。(前の俺だったらガープ好きだったけど今は煩わしい。)
そんな感じで、多少ビビりながらも愛する息子達と共に戦い、旅をして長い時を過ごした。
原作の通り、ロジャーが自首しローグタウンでワンピースの名台詞を宣言し死んだ。そして大海賊時代が始まった。
俺は原作に逆らおうとしなかった。…というより出来なかった。