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□チートなチョコボU
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▼エースside▼

今日から自然豊かな島に上陸して5日程ログが貯まるまで滞在するらしい。


エース「俺、冒険に行ってくる!」


カイ『クゥエ!(俺の背中に乗れや。)』


カイの背中に乗って親父達に見送られながら勢いよく駆け出した俺達。

風のように走るカイは速い。道中にある障害物なんて簡単に飛び越えちまう。

カイと一緒にする冒険はとても楽しいんだ!


カイ『クゥ!(エース、果物が実ってる。)』


エース「おお!これはパインか?サッチ達が喜ぶ土産になりそうだな!」


そこにはたわわに実ってるパインが沢山あった。


カイ『クゥ!(風遁、風斬り!)』


スパスパ!!


エース「お!ナイスだカイ!」


カイの不思議な能力の一つ。風の力を使ってパインを切り落としていく。全くどんな原理があるのか。悪魔の実の能力じゃねーのは確かなんだよな。

水の上を歩いたり、逆に泳いだりできる。羨ましいぜ。




ぐうぅぅ〜……




エース「腹へったな〜……そういや昼飯食ってきてなかった。」


どうしようかと考えていた時、「グギャーー!!!」と獣の断末魔が近くで聞こえた。

バッと振り向くと、カイが自分の10倍もある肉食獣を切り裂き、首を撥ね飛ばしている瞬間だった。


ドゴオオオォォオォン!!


巨体が地面に崩れ落ち、辺りは土煙に覆われた。

獣の血も勢いよく吹き出し、地面を濡らす。


エース「相変わらず強いなぁ。ま、メシの種は出来たからいっか!一緒に食おうぜ!」


メラメラの能力を使おうと全身の炎を高めた時だった。


サッチ「ちょーーっと待ったぁぁぁ!!」


エース「ガッ!」


サッチのタックルを食らって地面に叩きつけられる俺。


サッチ「ここで焼くんじゃねーよ!砂浜に運んで俺達が調理してやる!」


カイ『クゥ!クゥ!(テメェ、俺の獲物を横取りする気か?しかもエースにタックルしやがって!)』


カイが怒って地面を爪で掻く。

サッチがカイの機嫌を取ろうとするが、可愛いエースを気絶させ、獲物を横取りしたサッチを許す気配もなかった。

一緒に来ていたクルー達はカイの恐ろしさと強さが分かっているので離れた所で見守っていた。


エース「って〜…」


目を覚ますと額が痛かった。

カイが癒しの能力を使って癒してくれたが、空腹と怒りで気分が悪くなった。


エース「サッチ……」


サッチ「す、すまん!すぐにコレを調理してやるから怒んなって。……どうやらこの島には獲物が少ないみてぇでな。マルコに獲物の数を制限されちまったんだ。この1頭で制限数になっちまったからお前だけ1頭丸々ってのは勘弁してくれや。その代わり、今日は奮発してやるからよ。」


エース「そういうことなら別に構わねぇよ。悪かったな。それと、さっきカイと一緒にパインを見つけたんだ。カイの背中に二袋分あるから持っていってくれ。」


カイの背中にある袋の中身を確認して嬉しそうに笑うサッチ。

部下達に獣の解体を指示を出して荷車に解体した肉を手際よく積んでいく。

俺も手伝いたいが、炎の俺は肉を焼いてしまうから先に野営地に戻るように言われた。

まだ冒険したりなかったが、腹が減ってるし、素直にしたがった。










野営地では俺の能力を全開。フル稼働だ。

少し疲れるが、全力を使うのも悪くない。

焼けた肉を次々と胃に収めていく。隣ではカイも美味しそうに啄んでいた。


ハルタ「カイ、食欲が戻ってきたんじゃないの?」


エース「ああ。最近、あんま食欲無かったからなぁ。こんだけ食えれば充分だ。」


ビスタ「少し痩せていたからな。また体重を戻さんと船医に無理矢理飯を食わされてしまうぞ。」


エース「年だからと多目に見ていたのが悪かったな。でも、こうして体を動かして新鮮なの食わせとけば大丈夫だろ。」


最近のカイは生きることに意欲的になってきている。……気がする。

前は寝てばかりだったけど、最近は体を動かすようになったし、食欲も増してきている。

元気になってるのがとても嬉しく思う。

親父達も大切な家族だけど、カイは誰よりも特別。

カイは俺の本当の家族だからな。

だからもっと一緒にいて長生きしてほしいんだ。

俺と一緒に色々な世界を見てほしい。

見守っていてほしい。


だからずっとずっと元気でいてくれよな!




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